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LIONUNIFORM

  • 2009-11-30
  • /2009F/W 新商品関連

 

66ナイロンの「変色」「褪色」は頻繁に文字化されています。
しかしその表現は「変色している」「褪色している」までであって、
どのような変化をしたのかに触れられていることはないようです。

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B-15B 左:褪色前サンプル 右:褪色後サンプル

昨年は今までの資料に頼らずにオリジナルを分析に出した結果、
REED社のB-15Bは褪色前がブラウンで、褪色することで
オリーヴになることが解りました(それまでの資料とは逆の結果です)。
簡単に書くと「染料の質が低かった」ということなのですが、
混ぜられている顔料のうちの1色が脱落している、
または1色が変異しているという変色であることが多く、
美術で習う調色のようには計算できません。

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今年のLIONUNIFORM社のMA-1についても以外な結果が出ました。
グレーがグリーンへと褪色していたのです。
やはり、美術の調色では起こらない変化です。

現代の染料は非常に安定しています。
変色は殆どなく、褪色も白っぽくなる程度のものでしかありません。
今季のMA-1、職人さんには「変化は遅い」と言われていますが
どうなってくれることでしょう。

 

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  • |Posted at 09/11/30

B-15B(MOD)

  • 2009-11-24
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左:B-15B(昨年度モデル)
右:B-15B(MOD)(今年度モデル)

B-15BなどのB-15シリーズの在庫に対し
モディファイの指示書(テクニカル・オーダー)
が発行されたのは1965年12月のことでした。
漠然と読み流してしまうようなことですが、
B-15Bは製造からすでに15年以上が経っており、
モディファイに値するほど残っていた、
という事実には驚かされます。

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MA-1:MODの始まる4年前にMA-1は裏地がオレンジになっている。

しかし、何よりもその4年前の1961年、MA-1は既に裏地が
オレンジ色、リヴァーシブルになるところまで改良されており、
モディファイされたところで、これらB-15シリーズが
実戦に投入されないであろうことは容易に予想できるのです。
「決まったことだから」実行されたのでしょうか?
15年の間にムートンが劣化していたのでしょうか?

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リフレクターテープの上から基地名がステンシルされている。

それでもモディファイされたジャケットたちは
基地の整備員らに与えられ、リフレクターテープを施され
それなりには役目を果たすことになったのです。


 

 

 

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  • |Posted at 09/11/24

PEA COAT

  • 2009-11-16
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オリジナル(40年代製)

ピー・コートの語源はオランダ語のピィエッケルと言われています。
ピィは圧縮したウール織物、エッケルはジャケットを意味します。
その歴史はイギリス軍が甲板作業用に採用したことに始まりますが、
アメリカ海軍でも間もなく採用されたようです。

 

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丈はお尻を隠すことで寒風に耐えられる、と言われています。
(切り取られた部分は生地の分析のためです。念のため。)

 

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風向きが変わることに対応できるよう両前仕立てになっています。

 

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大きな衿を立てれば波風の荒れる中でも集音できるようになり
声や笛の音を聞き逃さなくなります。

軍務を終えたピー・コートの一部は囚人服に回されました。
同じミリタリー出身のトレンチ(塹壕)・コートは
スーツの上に着ることが許されるほどの出世をしたというのに・・・

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  • |Posted at 09/11/16

CAP,CADET

  • 2009-11-14
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CAP,CADET
最近のアメリカ陸軍では黒い戦闘服、装備も珍しいものではありません。
しかし、アメカジ歴の長い人ならご存知でしょうが、
アメリカ人は長らく黒いものを殆ど身に付けない人種でした。
メイドインUSAでも黒は輸出用、ということが多かったのです。
そういう意味でもこのカデットキャップ、つまり士官学校用の
ニットキャップはアメリカ陸軍の中でも異色の存在と言えるでしょう。

 

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左:オリジナル 右:製品
アメリカ軍の他のニットキャップと構造が違い、
ミシン目が見えません。

 

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左:オリジナル 右:製品
写真でみると折り返して被っている士官候補生が多いようです。

 

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上:オリジナル 下:製品
ネームはオリジナルの方が小さくなっていますが、
これは大きなネームを折りたたんで縫い付けているためです。

 

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これは陸軍士官学校で着用されていたジャケット。
グレーでやはり無彩色。
左にしかないポケットは面白い作りになっています。

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  • |Posted at 09/11/14

CAP,WOOL,KNIT,M-1941

  • 2009-11-13
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CAP,WOOL,KNIT,M-1941
この単語を並べただけの味気ない名前、
これが通称ジープキャップの本名です。
当時はビーニー(BEANIE)と呼ばれていたようです。

 

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右が製品。左はオリジナル(サイズは小さめ)。
今回はデッドストックをお借りすることができ、
細部まで検証することができました。

 

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本来はヘルメットの下に被るように考えられていました。
制帽、略帽以外でも用途別に10種類を超えるキャップ、ハットを
代用素材を使わずに大量に用意してしまう国力には恐れ入ります。

しかし、当時は長期間の使用を考えていなかったためか
ツバの芯にはボール紙が使われています。
ここは、そのまま作る訳にはいきませんでした。

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  • |Posted at 09/11/13

B-9

  • 2009-11-12
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B-9はムートンの枯渇により1943年に緊急開発されたジャケットです。
開発時点では保温性の高さが評価されるものの、量産ではダウンの比率が下がり、

求められる機能を維持出来なかったようです。
そのためか、またはダウンの供給が困難だったためか、
発注はわずか3回で、3社が1回づつ納入したにすぎません。

 

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オリジナル3社のB-9。
今回は静岡のコレクターさんの協力もあり素晴らしいコンディションのB-9が3社全て揃いました。
せっかくなので「良いとこ取り」をすることになりました。

 

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特徴のある裏地はグリーンホルツ社から。
左が製品。スタンプも同社から。
折角なので、ダウンは90%です。
本物より高性能(今まで縁のない言葉でした)です。

 

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(リード、バウアー両社は西宮氏蔵)
B-9の引き手は他のフライトジャケットと随分違います。
グローヴをはめたままでの掴み易さを考えたのでしょう。

 

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スピンドルは3社ともレーヨンです。

その他の細部は是非店頭でお確かめください。

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  • |Posted at 09/11/12