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2012SS展 Vol.2 FROG-SKIN-1

  • 2012-02-29
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フロッグスキンはダックハンターと呼ぶほうが日本での通りは良いでしょう。
しかしアメリカで出版された本を見るとフロッグスキンという表記しかないことと、
「カエルの皮膚」という表現が面白いので「正しく」呼ぶこととしました。
(そもそもミリタリーではダックハンターと呼ぶのは間違いなのかも知れません)

frog.JPG

ヴェトナムにおける陸軍の情報課(ミリタリー・インテリジェンス)を再現しました。

フロッグスキンはそもそも大戦中に海兵隊が採用した迷彩生地でしたが、
大量に作り過ぎたために海兵隊がキャンセルし、それを陸軍が採用した、という経緯のようで、
作りも海兵隊のそれとは全く違うものになっています。

C600.jpg

Photo U.S.ARMY
フランス人の少女を手当てする陸軍の衛生兵。
上着は6~7月だけどタンカース。

さて、フロッグスキンを入手した陸軍はこれをノルマンディーに大量に投入するのですが、
迷彩服=ドイツ兵、というイメージが定着していたこの時期、同士撃ちが多発してしまいました。

WLAHBTCamoField1.jpg

Photo U.S.ARMY
WLAとフロッグスキン。

そして、同士撃ちの多発はフロッグスキンの着用を禁止する、という事態に発展します。

p013379.jpg

Photo U.S.ARMY
お食事中。

以上の経緯によってフロッグスキンは25年ほど眠ることになりました。
再び日の目を見るのは60年代末のヴェトナムだったのです。

 

さて、名前以外に気になっていることがありました。
胸の当て布です。
昔からMASHさんなどの古着屋さんが「ガス・フラップ」と呼んでいるパーツです。
何故、気になっていたかと言うと「そんなもんで防御できんでしょ」と思うのです。
調べてみました。

・・・・・・・・

Gas Protective Flap が、本名でした。
「防御できる」と考えていたようです。

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  • |Posted at 12/02/29

2012SS展 Vol.1 37J1B ZIELINSKI

  • 2012-02-08
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37J1Bは写真ではかなりの数が見つかるにもかかわらず
その現存数は極めて少ないものになっています。
今回はA-2研究家として紹介しているチャップマンさんが入手した
ツィーリンスキーを借り受け、復刻に挑むことが出来ました。

37j1b-1.JPG

(左:実物 右:展示会サンプル)

実物のハンガーループは劣化しているものの、端にかろうじて残った塗料から
ラセット・ブラウンであったことが確認できます。
ネームには「37J1」とありますが「B」は記されていません。
「37J1」はケープスキン製で、陸軍のA-1のようであり、
AとBの変貌ぶりはラベルにAやBを付けるだけでは済まないだろう、と
感じるのですが・・・AやBすら付けずに済まされています。
ユルい時代だったわけです。
この時代の染料は堅牢度がかなり低いために日に当たらない部分も褪色が激しく
グログランの色は当時のカラー映像・画像をもとにグリーンを強く出しました。

37j1b-2.JPG

非常に丁寧に作り込まれており、現在のアメリカでは再現不可能だと思います。
アメリカではすでにグログランを織ることすら出来ない、と聞いていますが、
複雑な織りで密度の高い裏地も同様に不可能だろうと思います。

37j1b-3.JPG

ステッチから無駄に手間のかかる縫製手順だったことがわかります。
ジッパーに慣れないので扱いが丁寧だったのかも知れません。
もちろん、当時と同じ手順で組み立てます。

37J1_2.jpg

Photo John Chapman

チャップマンさんが発掘した写真です。

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  • |Posted at 12/02/08