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シガレット・ポケットが出来るまで

  • 2012-08-20
  • /2012S/S新商品関連

シガレット・ポケットが出来るまで

スライダーは基本デッド・ストック(デッドって実は日本語です。通じますけどね。)を使います。

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このように1000個単位で袋に入れられている状態で発見&輸入したものを使います。

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もう製造から60年も経っているのに綺麗なブラスです。

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ダール・メッキします。ちょっとでも出来ますが「1回いくら」な仕事ですから1000個以上でメッキします。

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メッキが終わると「引き手」を付けます。馬革の引き手をそれぞれのジャケットに合わせたステッチ(型も色も分けています。)で固定します。

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引き手が付くと15mm巾の綿テープをセットします。
メッキ、引き手付け・・・あちこちの工場をたらい回しにされているのです。

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ペンキャップにもいろいろありますが、やはり金属がカッコ良いです。
既製品はないので別注です。

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組み立てます。
ここがセンス悪いとUSモノ、軍モノに見えなくなります。
腕の良い人に縫ってもらわないといけません。

あんまり使い勝手が良くないことは伏せておきます。


 

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  • |Posted at 12/08/20

WHITE HAT

  • 2012-06-01
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日本ではセーラー・ハットと呼ばれることの方が普通だと思うのですが、
フロッグ・スキン同様、ここでも本名、ホワイト・ハットで通したいと思います。

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展示会(その後の内見会でも)でカタチの悪かったホワイト・ハットですが、
何故、カタチが出なかったかと言うと、東京や大阪の帽子屋さんたちが
「難しい!出来ない!」とサジを投げてしまったために、群馬の刺繍屋さんで作ることに
なってしまったことで、カタチを出すのに手間取ったのでした。

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で、何故、帽子屋さんたちがサジを投げたのかと言うと、素材を変えず、芯地を入れずに
ただ、ただ、ミシンで叩き続けることでツバの硬さを出すことが不可能だったのです。
確かに合理的ではないし、糸はボビン3巻分にもなってしまうし、あきれるほどの手間ですが
どうしても手を抜けないポイントでした。

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ポパイの様な被り方だとコスプレでしかありませんが、そこは柔軟に考えてみましょう。
なかなか面白いヤツです。

 

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  • |Posted at 12/06/01

2012SS展 Vol.3 FROG-SKIN -2

  • 2012-04-28
  • /2012S/S新商品関連

前回は和名、ガス・フラップで話をしめくくりましたが、
本名として紹介した、Gas Protective Flapに海外のコレクターが使う別名を見つけました。
Anti-Gas Flapです。
やはり毒ガスは「防御可能」である、と考えていたのでしょうか。
「ガス・フラップで防ぎきれるものではない」という注釈をラベルにするべきだった、と
気になって仕方ありません。

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トラウザーにもガス・フラップがついています。
「こんなモノで・・・」と思ってしまいますが、
大戦中のアメリカ軍の衣類にはこのガス・フラップが本当に多いです。
日本やドイツが毒ガスを使わなくて良かったですね。

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実物です。メーカーのラベルは右のポケットに縫い込まれます。
非常に見にくいので悩みましたが同じところに縫い込むことにしました。
この個体のボタンは尿素ですが、このへんはメーカーによって様々です。

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Photo U.S.Army
ドイツ兵捕虜と。

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Photo U.S.Army
戦闘中。

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  • |Posted at 12/04/28

2012SS展 V0l.3 Jungle Fatigue-1

  • 2012-03-21
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春夏の納品が始まっていますが、相変わらず「その1」ばかりで申し訳ありません。

ジャングル・ファティーグは大戦中のジャンプ・ジャケットをリファインしたジャケットで、
通気性が良いコットン・ポプリンを素材としていました。
今季はあらゆるものがローカル・メイドされたタイガー生地(コットン・ツイル)で、
そのジャングル・ファティーグを再現しました。

タイガー-1.JPG

ジャングル・ファティーグの再現については、イカロス出版「米陸軍軍装入門」の著者
としても知られる小貝哲夫氏から貴重なコレクションをお貸しいただいたことで
「ローカル・メイドらしからぬ」クオリティーで製作することができました。
もはや通常では入手困難なジャングル・ファティーグをHP上で公開することにも
快諾いただきましたので、以下、簡単ではありますが紹介いたします。

タイガー-2.JPG

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少佐。ヴェト・ナムではガス・フラップを切り取ってしまう兵隊が多かったので
このような完品は非常に少ない。
胸のポケットにジャンプ・ジャケットの名残りが見える。

 

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特殊部隊の軍曹。デコレーションが素晴らしい。こちらもガス・フラップ付き。完品。

 

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小貝さんの著書。入門書でありながら、専門書が触れないような記述もあり面白い。
ISBN4-87149-693-7 C0056でお問い合わせください。

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  • |Posted at 12/03/21

2012SS展 Vol.2 FROG-SKIN-1

  • 2012-02-29
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フロッグスキンはダックハンターと呼ぶほうが日本での通りは良いでしょう。
しかしアメリカで出版された本を見るとフロッグスキンという表記しかないことと、
「カエルの皮膚」という表現が面白いので「正しく」呼ぶこととしました。
(そもそもミリタリーではダックハンターと呼ぶのは間違いなのかも知れません)

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ヴェトナムにおける陸軍の情報課(ミリタリー・インテリジェンス)を再現しました。

フロッグスキンはそもそも大戦中に海兵隊が採用した迷彩生地でしたが、
大量に作り過ぎたために海兵隊がキャンセルし、それを陸軍が採用した、という経緯のようで、
作りも海兵隊のそれとは全く違うものになっています。

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Photo U.S.ARMY
フランス人の少女を手当てする陸軍の衛生兵。
上着は6~7月だけどタンカース。

さて、フロッグスキンを入手した陸軍はこれをノルマンディーに大量に投入するのですが、
迷彩服=ドイツ兵、というイメージが定着していたこの時期、同士撃ちが多発してしまいました。

WLAHBTCamoField1.jpg

Photo U.S.ARMY
WLAとフロッグスキン。

そして、同士撃ちの多発はフロッグスキンの着用を禁止する、という事態に発展します。

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Photo U.S.ARMY
お食事中。

以上の経緯によってフロッグスキンは25年ほど眠ることになりました。
再び日の目を見るのは60年代末のヴェトナムだったのです。

 

さて、名前以外に気になっていることがありました。
胸の当て布です。
昔からMASHさんなどの古着屋さんが「ガス・フラップ」と呼んでいるパーツです。
何故、気になっていたかと言うと「そんなもんで防御できんでしょ」と思うのです。
調べてみました。

・・・・・・・・

Gas Protective Flap が、本名でした。
「防御できる」と考えていたようです。

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  • |Posted at 12/02/29

2012SS展 Vol.1 37J1B ZIELINSKI

  • 2012-02-08
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37J1Bは写真ではかなりの数が見つかるにもかかわらず
その現存数は極めて少ないものになっています。
今回はA-2研究家として紹介しているチャップマンさんが入手した
ツィーリンスキーを借り受け、復刻に挑むことが出来ました。

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(左:実物 右:展示会サンプル)

実物のハンガーループは劣化しているものの、端にかろうじて残った塗料から
ラセット・ブラウンであったことが確認できます。
ネームには「37J1」とありますが「B」は記されていません。
「37J1」はケープスキン製で、陸軍のA-1のようであり、
AとBの変貌ぶりはラベルにAやBを付けるだけでは済まないだろう、と
感じるのですが・・・AやBすら付けずに済まされています。
ユルい時代だったわけです。
この時代の染料は堅牢度がかなり低いために日に当たらない部分も褪色が激しく
グログランの色は当時のカラー映像・画像をもとにグリーンを強く出しました。

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非常に丁寧に作り込まれており、現在のアメリカでは再現不可能だと思います。
アメリカではすでにグログランを織ることすら出来ない、と聞いていますが、
複雑な織りで密度の高い裏地も同様に不可能だろうと思います。

37j1b-3.JPG

ステッチから無駄に手間のかかる縫製手順だったことがわかります。
ジッパーに慣れないので扱いが丁寧だったのかも知れません。
もちろん、当時と同じ手順で組み立てます。

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Photo John Chapman

チャップマンさんが発掘した写真です。

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  • |Posted at 12/02/08

2012 SS展

  • 2012-01-14
  • /2012S/S新商品関連

先日、無事2012年春夏展を終えることが出来ました。
関係各位の皆様には今年一番の寒さの中、お越しいただきありがとうございました。

2012 SS展-1.JPG

いつも通り、説明不足になっている部分、説明を省略している部分、
オタクすぎて憶えていただけない部分などを中心に解説を試みたいと考えております。

2012 SS展-2.JPG

また、「1」としながら放置している「RED TAILS-1」は当然「2」以降を書き、
「RED BARON」もあれで終わりではあまりに寂しいので続きを書きます。
宜しくお付き合いください。

 

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  • |Posted at 12/01/14