BLOG|PLANNING SECTION

37J1 Vol.5

  • 2013-11-29
  • /2014S/S新商品関連

37J1-13.JPG

"次回は~サンプルの完成後に"と書いておりましたが完成が遠いので中途半端ですが
Vol.5となりました。
裏地に残ったステッチ跡から推定されるサイズのネームを作り、必要な文言を並べました。
「SPECIFICATION」ではなく「STYLE」となっているのも面白いところです。
さて、本題の裏地ですが、海軍の仕様書には"GOOD QUALITY SATEEN(サテン)"
という指定がされていますが、実際にはモールスキンが使われています。
サテンとモールスキンは生地の向きの違いのようなことなのですが、
フライング・ジャケットの裏地の目が横を向いている、という発見があった訳です。
やっぱり写真映えしないです。今後のプロの写真に期待します。

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見ての通り、この襟はリブ交換不可能です。

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この状態だと裾はリブ交換できるように見えますが、
表地と裏地をボタンホールがつないでしまうのでリブ交換は出来ません。
シーズンオフの防虫剤は必須です。

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  • |Posted at 13/11/29

37J1 Vol.4

  • 2013-11-20
  • /2014S/S新商品関連

37J1-10.JPG

実は大発見だと思っているのですが、
37J1の縫製は他のアメリカ軍のレザー・ジャケットと決定的に違う部分があります。

37J1-11.JPG

まず、A-1の腕の写真です。
① 右側で腕の2枚のパーツをつないだ後、
② 左側の裏側から腕を筒状に閉じています。
これがアメリカ軍に限らず、一般的なレザー・ジャケットの組み立て方であり、
少なくとも仕上げの(最後の)一本は裏側から縫うことになります。

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一方、37J1の腕も2枚のパーツから出来ていますが、
2箇所の縫い方から37J1の腕は全て外側から縫われていることが分かります。
これはつまり、いわゆる総合ミシンではなく、
ポストミシンで仕上げられているということなのです。
ポストミシンは決して珍しいミシンではありませんが、レザー・ジャケットに限らず
ジャケットの工場では見ることの少ないミシンだと言えますし、
実際、アメリカ軍の他のレザー・ジャケットではその使用は確認できません。

残念ながらミシンや組み立て方法を文章で説明することには無理を感じますので
縫製については生産中のジャケットを写真に収め、改めて紹介しようと思います。

次回は「他には見られない」裏地についてなのですが、
生地はあまりにフォトジェニックとは程遠いのでサンプルの完成後に
改めて続きを書きます。

 

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  • |Posted at 13/11/20

37J1 Vol.3

  • 2013-11-19
  • /2014S/S新商品関連

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37J1の革は陸軍のA-1と同じケープスキン(羊の表革)ですが、
外見は全体的に褪色しきっていて当時の色が想像すら出来ません。
しかしながらポケットの内側を見るとほぼ当時の色だろうと思われる部分があります。
A-1よりも濃色であったことが確認できます。

また、ポケットにはサイズチップが挟み込まれています。

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今回、パーツではボタンが一番悩ましい部分です。
時代的にアメリカでは尿素ボタンの量産はできておらず、
グッドイヤーが開発したエボナイト(ただし、これはほぼ黒のみ)であったり、
弊社のA-1で使った水牛の角のように動物の骨を加工したもの、
あるいは今回のような樹木(ナットボタン)になるのですが、比較できるものがないために
一番良い選択が出来ているのかどうかが分かりません。

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力釦(チカラボタン)は力釦らしからぬサイズのボタンがついています。

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ラベルの付いていた跡からラベルのサイズが想像できます。
37J1から37J1Bまで「A」だの「B」だのの表示義務が無く、
同じラベルの使いまわしでOKでした。
つまり、弊社の37J1Bとはラベルサイズが違うことから
「ツィーリンスキーでは無い」ことだけは分かります。

次回は37J1以外には見られない縫製仕様、ミシンについて。

 

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  • |Posted at 13/11/19

Viet-Nam Jacket

  • 2013-11-18
  • /Et cetera

一部、実物資料を放出します。

東京店、大阪店でご確認ください。

尚、こちらの商品は店頭販売のみとなります。 vn-1.JPG

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  • |Posted at 13/11/18

37J1 Vol.2

  • 2013-11-18
  • /2014S/S新商品関連

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まず、「37J1」という呼称ですが、アメリカ海軍航空局が
1927年に一気に航空装備の製造に乗り出しており、
フライト・スーツの品番を見ると「37S3」「37S4」となっています。
「37」の意味はともかく、「J」がジャケット、「1」が絵型の描かれた順番であると推察して良いでしょう。

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次に、37J1からM422Aに至るまでの生産年を表にします。

37J1 1927年~1932年
37J1A 1932年~1937年
37J1B 1937年~1939年
M-375 1939年
M-422 1940年
M-422A 1941年~1943年

※年号は契約時期と生産時期のズレにより1年以内のズレがあるかも知れません。

あまりに資料が無く、書くことすらままならない状況ですが、
次回は素材、パーツの解説を試みます。

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  • |Posted at 13/11/18

37J1 Vol.1

  • 2013-11-16
  • /2014S/S新商品関連

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陸軍がA-1を採用した1927年、海軍では37J1が採用されました。
A-1と37J1は同じケープスキンを使っているだけでなく、
外形的にも類似する部分が多く、著名なコレクターやコレクターのガイドブックとも
言える写真集などでもこの両者は混同されてきました。

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混同される原因は両者の共通点の多さもさることながら、その生産数の少なさ(約2000着)、
現存する個体にラベルが残っていないことなどがあるでしょう。

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この度、アメリカのコレクターが発掘した37J1を元に37J1の再現が可能になりました。
これから数度に分けて37J1を読み解いて行きましょう。

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  • |Posted at 13/11/16