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TIGER Vol.3(脱線します)

  • 2013-12-20
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(ADS-Vintage)

「古参兵のタイガーは色褪せていた」という文章も目にしますが、
一方で、2週間も基地に戻れないことのある偵察部隊が基地に戻ると
汗と血と膿と小便で汚れたタイガーはどんどん焚火に投げ込まれた、とも言います。
燃やしてしまえば新しいタイガーが貰えたのです。

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(ADS-Vintage)

ヴェトナムの気温は日本より高く、湿度も高いので「汗」という理由は納得です。
出撃後数時間の内には汗だくになっているのです。
2番目の「血」ですが、戦闘がなくてもヴェトナムに群生するカヤの葉は
兵士の露出した皮膚をナイフのように切り、出血させます。
そしてその傷口は数時間後には汗で炎症を起こします。
暑さに耐えられずにシャツを脱ぐと日焼けの炎症も加わります。
そうなると禁止事項ですが、川に入りたくなるのも無理のないことです。
しかし、ヴェトナムの川には多くの吸血性のヒルが生息しています。
(樹木から落ちてくる種類もあります)
ヒルは皮膚を麻酔しながら吸血するのでなかなか気付けないようです。
さらに、ヒルを無理に引きはがすと深いキズになり、
激しい出血をともないます(ヒルに血が固まらない液を注入されているためです)。
これら出血や炎症は重い装備を担いで警戒している状況では回復しません。
3番目の「膿」の原因になるのです。
こうなると衛生兵が配るクリームなどでは追い付かないのも当然です。
4番目の「小便」は戦争ですから仕様のないことです。
こうしてタイガーは「洗濯なんかで綺麗にならねえよ」とばかりに
焚火に投げ込まれるのです。

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(Tadpole-Vintage)

もちろん、戦闘によってボロボロになって捨てられるタイガーも多かったことでしょう。
負傷兵のタイガーはどんどん切り裂かれたはずです。

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(Tadpole-Vintage)

生産されたタイガーのうち、アメリカに持ち帰られた比率は相当に低いと思われます。
様々な事情を奇跡的にくぐり抜けて現存するタイガーの貴重さはなかなかのものです。


 

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  • |Posted at 13/12/20

TIGER Vol.2

  • 2013-12-17
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軍モノの呼称には戦後になって付けられるものが多いのですが(ex.モッズパーカ)、
タイガーは戦争中からタイガーと呼ばれていました。
部隊によっては入隊(特殊部隊への転属)の訓示で
「諸君はタイガーである。」というように兵士そのものをタイガーと呼ぶこともありました。

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タイガーを着用したのは主に陸軍の偵察部隊(リーコン)ですが
海軍にもタイガーの着用はありました。
特殊部隊(シールズ)や哨戒艇で川を遡るような任務の者たちです。

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彼等は大洋で活躍する艦隊(ブルー・ウォーター・ネイビー)に対し、
ヴェトナムの茶色く濁った川で戦争をしている自らをブラウン・ウォーター・ネイビーと
自虐的に呼んだのです。

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  • |Posted at 13/12/17

LIZARD Vol.2

  • 2013-12-14
  • /2014S/S新商品関連

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1950年代のアメリカは世界が赤化していくことを恐れていました。
1954年、ディエンビエンフーの戦いにフランス軍が敗れるとアメリカは
ヴェトナムの赤化を防ぐために軍事顧問団を派遣します。
アメリカ軍はここでリザードを着用することになったのです。

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リザードはフランス軍と外人部隊の空挺隊が主に使ってきた迷彩服であり、
装備が引っ掛からないように隠されたボタンやポケット、
内容量で留める位置が変えられるボタン、
内容物を落とさないようにドットで留められたスラッシュ・ポケットなど
タイガーに比べると格段、優れた戦闘服でした。

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アメリカ軍が正規軍ではなかったこと、すでに50年以上が経過していることから
ミステリアスな存在になりつつあるリザード。お薦めです。

 

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  • |Posted at 13/12/14

LIZARD Vol.1

  • 2013-12-13
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今季はタイガーの他にタイガーの源流であるリザードもリリースすることになりました。
リザードはヴェトナムの宗主国であったフランス軍の迷彩柄なのですが、
秘密裏にヴェトナムに送りこまれていたアメリカ兵たちもこれを着用しました。
着用には身分の隠匿の意味もあったでしょう。
参戦するまでのアメリカ兵はドッグタグやネームテープを外していることも多かったのです。

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簡単な経緯から。

1884年 フランスがインドシナ(ヴェトナム、ラオス、カンボジア)を植民地化。
(インドシナとはインドと中国の間という意味でフランスの命名によります。)
1940年 第二次世界大戦でフランスがドイツに降伏。
1941年 インドシナが日本軍に占領される。
1945年 第二次世界大戦の終結を機にヴェトナムが独立を宣言。
1946年 ヴェトナムの再植民地化を目指すフランスが武力攻撃(第一次インドシナ戦争)。
1954年 フランス軍、ヴェトナムから撤退。ヴェトナムは南北で分断される。
(アメリカ軍は1954年には投入され始めています。)
1964年 北爆開始(第二次インドシナ戦争、以降ヴェトナム戦争と呼ばれるようになりました)。

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フランス軍が残したリザードの在庫が底をつくと南ヴェトナム軍がリザードのコピーを始め、
それらがタイガーと呼ばれるようになったと言われています。

 

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  • |Posted at 13/12/13

TIGER Vol.1

  • 2013-12-13
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来季のタイガーはADSのヴァリエーションになります。

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(今回入手したヴィンテージ)

長らく肉厚の生地はコレクターによって日本製と分類されてきましたが、
新たに入手した肉厚のタイガーを岡山で分析したところ、
「アメリカや日本には無い織機、ヨーロッパの古い織機で織られています」という答え。
考えられるのは、フランス領インドシナ時代にフランスから持ち込まれた織機で
インドシナ(ヴェトナム、ラオス、カンボジア)のいずれか、恐らくヴェトナムで
織られた生地だと推察できるということです。

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(上:復刻した生地 下:ヴィンテージ)

「日本製イコール肉厚」が崩れたわけではありませんが、
「肉厚イコール日本製」は崩れました。
これまでタイ製と断言されてきた薄手の後期型もタイ製と断言できないのかも知れません。

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  • |Posted at 13/12/13

2014SS展示会

  • 2013-12-13
  • /2014S/S新商品関連

12月11日、12日の両日、2014年の春夏展を開催致しました。
ご来場いただきました、特約店、関係各位の皆様、有難うございました。

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いつものように書き損なわないように、どんどん紹介していきます。

 

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  • |Posted at 13/12/13