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L-2A

  • 2014-12-29
  • /2015S/S新商品関連

福井県の産業と言えばメガネを思い浮かべられる人が多いと思います。
もちろん、福井県のメガネは世界一です。
しかし、フライング・ジャケットを愛好する者にはもっとスゴイものがあります。
それは「66ナイロン」です。

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66ナイロンには、ミルスペック通りに生地目をつぶすカレンダーロール加工が施されています。
生地目を熱で潰すことで引き裂きに強くなるのです。
限界濃度で染め上げ、独特の艶を持った美しいナイロンは、もはや生地の芸術です。

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裏地も福井県産。
プレーンのL-2Aの裏地はナイロンとウールの混紡。

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テストサンプルの裏地も福井県産。レーヨンとウールの混紡。
テストサンプルに稀に見られる仕様ですが、
L-2Bの裏地で標準になったことはご周知の通りです。


 

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  • |Posted at 14/12/29

Jackets, Field, M-1943

  • 2014-12-29
  • /2015S/S新商品関連

今季、パーツに最も時間をかけたジャケットがM-43です。
特にラベル類は5種類を新たに起こしましたが、
文字の形状が現代のフォントとは異なるために文字数の多い4種類については
業界、最長の時間を掛けたと自負しております。

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フードのインストラクション・ネームとフードのサイズ・ネーム。
インストラクションはダメ出し2回。2ケ月かかりました。

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ジャケット本体のインストラクション・ネーム。
まずまず苦労しました。

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ポケット内のサイズ・ネーム。
パターン、ストックナンバー等が記されています。

映画「FURY」では当時の新式装備として
配属されたての新兵(副操縦士)が新品を着て登場しました。
(演出の意図はともかく、1945年の春には既に結構な人数が着ていたはずです。)


 

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  • |Posted at 14/12/29

FURY-2

  • 2014-12-15
  • /Et cetera

もう、ご覧になったでしょうか?

2度目の観賞とスチール写真などを見て気付いたことなど。
(今回も映画評論家に無い視点で。今回は少しネタバレもあります。)

何と、パンフレットの表紙は「FURY」ではありません。
パンフレットを広げると、裏表紙、隊列の2両目に砲身の先端にマズルブレーキのついた
「FURY」が確認できます。
表紙のシャーマンは少年兵にパンツァーファウストでやられた車体です。
(つまり、表紙の戦車長はブラッド・ピットじゃないんです。)

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前回のブログで「ジッパーとリブに不満が残る」と書きましたが
スチール写真を見直したところ、本編で使用されたモノの出来は100点のようです。
イベントで展示されていた「撮影予備(ボロボロの加工済)」を見て
「ダメだなあ」と思っていたのですが、
「撮影予備」と「実際に使用したもの」には違いがあったようです。

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シャーマンに積んであるジェリカンの白いバッテンに気付かれたでしょうか?
あれは飲料水を表しており「ガソリンじゃないよ」という印なのですが、
アメリカ軍じゃなくて、イギリス軍の表示方法です。
アイキャッチが良くて採用したのでしょうか?
撮影場所がイギリスだったからでしょうか?

見た人に「機銃弾の閃光がわざとらしいでしょ。」と聞かれましたが
本編のセリフにもあった通り、車載機銃や重機関銃には、自分の撃っている方向を確認するために
5発に1発ぐらいの割合で光の筋になって飛んでいく「曳光弾(えいこうだん)」が組み込まれています。

戦車砲弾の使い分けは分かったでしょうか?
以下、セリフにもあったAP、HE、WPで憶えて映画を見ると理解が深まります。

対戦車戦闘では徹甲弾(AP)を使います。
これは装甲を貫徹する硬い砲弾で、砲弾自体は爆発しません。

対歩兵戦闘では榴弾(HE)を使っていました。
着弾すると爆発する砲弾で貫徹力はありません。
地面に打ち込んで爆発させ、その爆発で歩兵や対戦車砲をなぎたおしていました。

市街戦と最後の戦闘では白燐弾(WP)を使いました。
少し付着するだけで深刻な火傷になるリンを使っていて非常に非人道的です。
現在では使用が禁止されている兵器です。
(日本人的に分かり易く言うと焼夷弾と同じ物です。)

この他に、爆発を遅らせる、など、盛りだくさんでした。
もう一度見ないといけないようです。

 

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  • |Posted at 14/12/15

PURPLE TIGER-2

  • 2014-12-12
  • /2015S/S新商品関連


タイガーについて門戸を広く構えていると変わったモノが出てくることがあります。

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(実物写真)

沖縄に当時のタイガーを生地の状態でお持ちの方がおられたのです。
生地と言ってもごくごく短い残反ですが、
スタンプが押してあったのでコピーを取らせていただきました。

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(実物写真)

33/6 46 YDS Made in Japan SOD-01と読めます。

46ヤードの反物、
「日本製」、
SOD-01はSpecial Operations Detachment 1、
特殊部隊の第1分遣隊、という感じでしょうか。

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(春夏新作写真)

ハンコのインクは2種類使っています。
(サンプルではハンコを捺す順番、間違ってしまいました。)
このハンコはジャケット類にのみ使う予定です。

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(春夏新作写真)

多くの日本の商社が「ベトナムで儲けた」と聞きますが、その証拠、とも言えそうです。
MASHさんの調査によると日本の商社は当時の書類に
タイガーのことを「ジャングル・プリント」と記していたとのことです。

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  • |Posted at 14/12/12

PURPLE TIGER-1

  • 2014-12-10
  • /2015S/S新商品関連

ご存知の通り、タイガーには多くの柄があり、研究者ごとに呼び名が変わってしまいます。
タッドポールはシルバーと呼ばれることもあり、
ジョン・ウエインはオキナワと呼ばれることもありますが、
オキナワという呼称は違う柄を指すこともあります。

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来季のタイガーは黒い縞がパープルに変色した色を再現しましたが、
変色・褪色による分類は、今のところMASHさんの分類のみのようです。
MASHさんでは
タイプⅠ(ブラック、ブラウンの変色無し)、
タイプⅡ(ブラックがパープルに変色、ブラウン、グリーンは褪色)
と分類されています。

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照らし合わせるとタイプⅡ、ということになりそうですが、
色が同じ系統であっても柄が全く違います。
ということで、来季のタイガーは「パープル・タイガー」と呼ぶことにします。

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さて、刺繍ですが、B-NEGは血液型がBであることを表し、
NO-PENはペニシリンを打っていないことを表しています。
つまり衛生兵向けのメッセージな訳ですが、
大戦中のブラッド・チット同様、役に立った、という話はありません。

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パッチはローカルメイドのヘボ刺繍を再現しました。

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なかなか自信があります。

 

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  • |Posted at 14/12/10

FURY

  • 2014-12-06
  • /Et cetera

fury.JPG

もうご覧になられたでしょうか?

映画評論家が書かないことを少し。

劇中に登場するタンカースは全てスティーブ・マクローガン製。
日本人的にはジッパーやリブに不満が残りますが、雰囲気は抜群でした。
少しパーツを変えた一般向けを輸入されているお店もあります。

ただ、(古参兵の雰囲気が欲しいにしても)1945年の春に初期型はさすがに
・・・と思ってしまいます。

主人公、シャーマンはイージー・エイト。
戦後型のキャタピラを履いていましたが、そこは目をつぶりましょう。

ティーガーが走る映像は最早、それだけで貴重です。
すべての文句が吹っ飛びます。

ネタバレが怖いのでこのへんで。


 

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  • |Posted at 14/12/06

日本海軍400時間の証言 軍令部・参謀たちが語った敗戦

  • 2014-12-01
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先日の展示会のとき、ライトニングの松島親方に開口一番、
「日本海軍400時間の証言は読まれましたか?」と聞かれました。

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最近は、もう新事実が出てきても「たかが知れている」と思い込んでいたことと
家族から「本をこれ以上、買ってはいけない」と言われていることもあって
本屋さんに行っても兵器類のディテール本の立ち読みしかしていませんでした。
「何すか、それ?」と問い返す私に親方は、熱く、熱く、語り続けました。
「とにかく!これまでの開戦の責任や、特攻の責任についての常識が覆るから読んでください!」
録音テープから書き起こされた文章には本物の迫力があります。
お薦めします。

ISBN978-4-10-128373-9

NHKにはときどきこうやって驚かされます。
服もこれぐらいの情熱を持って生み出さないといけません。

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  • |Posted at 14/12/01