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Duffle Coat

  • 2015-01-14
  • /2014F/W新商品関連




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北風を従えたコート

 

そ の昔に、資材として荷箱の内張りに使われていた厚手のウール地は、丈夫で水に強いこともありダッフルコートへと姿を変えていきました。このコートは胸を 張って着るのではなく、肩に乗っけて身体を覆うように着ます。とても簡単な作りながら暖かく、何よりその使い勝手の良さから伝統的なコートとして今も親し まれています。

 

  第二次世界大戦終結と同時に、イギリス軍は大量のダッフルコートを民間に放出しました。制帽の上からでもすっぽり被れる大きめのフードを持ったコートは人 気を集め、遠くアメリカでさえこれを模した製品が作られるようになります。太番手の紡毛を使い目が詰まった生地は、縮絨されずに毛足の長い起毛がかけられ ています。羊毛本来の固さやごわつきが残るものの、粗野なウール地は着込むほどに柔らかさを増し、その重さも手伝って見事なドレープを生みだします。そし て、コートの内側に付いたストラップに脚を通せば、北大西洋に吹く凍てつく風に裾を巻き上げられることもありません。

 

 大きなレンズを通して明滅する灯台の明かりは、見張台に立つ水兵の目にもしっかりと届きます。そのシャギーな毛先に波しぶきをたたえながら、彼もまたキャメル色のコートに身を包むのです。

 

 

The North Wind and the Sun - Duffle Coat

 

Originally applied as lining on wooden ammunition boxes to serve as a cushioned buffer, the coarse and dense fabric known as duffle was eventually used in garment production with the rise of the 'duffle coat'. Introduced during an era when military clothing began leaning toward snug fits to portray a sophisticated presence, the duffle coat was rather lenient with space, giving ample room in the torso where both shoulder points slightly drop. The functional yet uncomplicated nature of the coat allowed it to soar in popularity, and is globally recognized as a traditional winter coat.

Following World War II, the British Military dispersed a vast amount of the duffle coat to the civilian population. The coat proved to be particularly advantageous for children, who would layer the loose fitting coat with the oversized hood over their school uniforms. The rise in popularity soon grew beyond the United Kingdom, and would eventually lead to the manufacturing of the exact design for the civilian market in the United States. Duffle fabric use a thick yarn, often woven at a high density and brushed up upon completion. Although typically characterized as being stiff, wool fabrics tend to soften with repeated wear. The heavy weight fabric conforms and drapes the body, as if the material and design of the coat were crafted in unison. The two straps stitched into the liner of the jacket are meant to wrap either leg, providing protection for the military men on deck against the harsh winds of the North Atlantic Ocean.

The coast lights flash from the lens of the lighthouse, gently watching the ships on the horizon come and go. The shaggy wool fabric keeps the port men dry from the splashes of seawater, as the dusty, camel, brown coat will continue to serve its duty.




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  • |Category:2014F/W新商品関連|
  • |Posted at 15/01/14

WILD CHILDREN-2

  • 2014-09-01
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弊社の製品には画像でそのモノの持つ存在感を伝えにくいものが多くあります。
レザージャケットの質感はもちろん。ナイロンやコットンの質感も実際に生で見ていただくのと
PCの画面で見ていただくのでは大きな差があります。
スカジャンの横振り刺繍も画像では、その迫力がそがれてしまいます。
そしてそれらの中で最も実物と画像で印象を異にするのが「バックペイント」なのです。

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「バックペイント」と一言でくくってしまうとそれまでなのですが、
実物のようにプリントを使わずに「手描き」のみで仕上げられた作品というものは多くありません。
また、「手描き」と言っても、多くの場合は(その方がリアルだとも言えますが)
「芸大出身」などの「絵の得意な人」によるものではないでしょうか。
しかし、ことバックペイント(ウォー・アート)の優劣に限定して論じるなら
抜きんでたデッサン力が必要なのは言うまでもありませんが、
芸大で学べるファイン・アートの基礎ぐらいは習わずとも身につけておくものですし
様々な仕上げをされた、様々なブラウンのレザーに映える絵を描けなければいけません。
サイズ34と46を比べたときに、同じ表情のままで顔のサイズを描き分ける技術も必要です。

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さらに、実物があっての複製である場合、(これが最も肝心だと思っていますが)
他人の作品をコピーする「観察力」こそが、作品の出来不出来を左右することになります。
そしてそれらの才能に恵まれた上で、並々ならぬ集中力が必要なのです。
つまり「美術の専門教育を受けた」程度では足らない部分があまりにも多いのです。

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随分な書きようですが、決して大げさではありません。
他にも描ける人がいるような絵ではいけないのです。
その上でリアルマッコイズとしては、侵攻作戦、兵隊のスラング、装備のニオイ、
爆撃機の編成などに詳しいことはもちろん、
当時のアメリカの若者の生活、理念、風俗にまで知識を要求したつもりです。

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生産数に限りがあり、いただいている予約のこともありますので店頭に出る着数は
ごくごく限られています。
しかし、可能であれば、現物をその目で見ていただきたいと願ってやみません。

 

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  • |Posted at 14/09/01

WILD CHILDREN

  • 2014-08-28
  • /2014F/W新商品関連

2014FW展示会に紹介しておりましたWILD CHILDRENのバックペイントは
昨今の社会情勢を考慮し柄を変更することになりました。

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  • |Posted at 14/08/28

SUKA JACKET

  • 2014-06-20
  • /2014F/W新商品関連

アメリカ兵は世界中、どこへ行ってもスーヴェニア(記念品・土産物)を持ち帰ろうとします。
ドラマ「バンド・オブ・~」では主人公ら士官までもが銀食器を漁る様子が描かれていました。

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日本に進駐したアメリカ兵は最初、雛人形などを漁っていましたが、
それに目を付けた日本人が思いついたのが「鷲虎龍の刺繍ジャンパー(スカジャン)」だったのです。
「スカ」は横須賀を意味しますから「SUKA」が正しく「SKA」ではありません。
しかし多くのアメリカ人にとっては矢張り「Souvenir Jacket」の方が通りは良いようです。

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さて、群馬県で鉄鋼業を営み中島飛行機とも付き合いのあった明仙(みょうせん)縫製は
鉄鋼業から縫製業に鞍替えしていましたが、小学生だった明仙兄弟も家業を手伝い
スカジャンの縫製に駆り出されます。
(中学生になっていた長女は刺繍までもこなしていました。)

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ミシンはアメリカ製のシンガーで5万円。10万円で家が建った時代です。
仕事は誰も教えてくれないので何度もケガをしたと言います。
それからおよそ60年、兄弟は今も現役です。
生地の手配からリブに至るまで桐生で用意できるものは桐生で用意しました。

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ポケットスレキは明仙さんが群馬で探した古い着物を使っています。
群馬で眠っていた着物ですから話題の富岡製糸場で織られた生地だと考えて良いでしょう。
もちろん一着ごとに柄は変わってしまいます。
これは最早、文化遺産と言って良いかも知れません。

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  • |Category:2014F/W新商品関連|
  • |Posted at 14/06/20

JERKIN VEST

  • 2014-06-18
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ジャーキンヴェストは第一次、第二次世界大戦を通じイギリス軍が大量に生産、投入したヴェストですが、
第二次世界大戦時のものには第一次世界大戦時のリサイクルが多かったようです。
第一次世界大戦ではアメリカ兵の着用する写真も多く残っていますが
第二次世界大戦ではアメリカ兵が着用する写真は見つかりません。

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PHOTO BRITISH ARMED FORCES

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ラベルにはイギリス軍の所有物であることを示すブロードアローと呼ばれる矢印がスタンプされますが、
サンプル製作の時点では矢印のスタンプが間に合っていませんでした。

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今季、ファッション業界に迎合していない商品ナンバーワンなジャーキンですが、
ハンティングジャケットやカバーオール、手持ちのいろいろなモノに合わせて
いろいろな場面でチャレンジしていただければ、と思う次第であります。

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  • |Posted at 14/06/18

COAT, WINTER, WOOLEN

  • 2014-06-16
  • /2014F/W新商品関連

現存数の少ないジャケット、というとA-1、37J1など、戦前のものが主に思い浮かびます。
COAT, WINTER, WOOLEN 通称サブマリン・ジャケットは第二次大戦期に正式に採用されていた
ジャケットとしては、最も現存数の少ないジャケットだと言えるでしょう。

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リプロダクション

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オリジナル(ミントコンディション)

写真からは伝わりにくいと思いますが、生地はダブルクロス・ヘリンボン。
表がヘリンボンで裏から見るとブロークンになっています。
程度が悪くなってきているヴィンテージを見ると、はっきりと大きなヘリンボンが浮かび上がっています。
今回、再現された生地は
「うっすら」と(光の加減によって)ヘリンボンが見えています。
「はっきり」までは相当な時間を要すると思われますが、
「そこそこ」であれば5年から10年ぐらいで完成するはずです。

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オリジナル(グッドコンディション)
うっすらとヘリンボンが見えるでしょうか?

ちょっと気の長い話ではありますが、こんなことも服を育てる愉しみではないでしょうか。

さて、余談ですが
海外ドラマ「ジェネレーション・ウォー」はご覧になったでしょうか?
意味の分からない邦題で見る気が失せそうですが、これは歴史に残る名作です。
(字幕にも階級の間違い、軍事用語の間違いが多いです。)
製作国のドイツでは3話合計で2100万人以上が視聴したそうです。
「レッドバロン」でリヒトホーヘンの弟役だった人が主人公を熱演しています。
興味のある方は是非ともご覧になってください。損はありません。

 

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  • |Posted at 14/06/16

2014FW展

  • 2014-06-13
  • /2014F/W新商品関連

6月11日、12日の両日、2014年秋冬展を開催致しました。
特約店、並びに関係各位の皆様におかれましては足元の悪い中ご来場いただきまして
誠にありがとうございました。

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いつものようにファッション業界の動向を完全に無視した内容になっておりますが
力作が揃いました。

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気持ちの熱いうちに紹介してまいりますので宜しくお願い致します。


 

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  • |Posted at 14/06/13

2014FW

  • 2014-05-20
  • /2014F/W新商品関連

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製作中のボタン。

 

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実物とレプリカ、レプリカが実物通りにくたびれるかテストしたもの。

 

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実物(後ろ)とレプリカ。

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  • |Posted at 14/05/20